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従業員満足度を測る指標とは?

なぜ従業員満足度は重要なの?
従業員満足度を測る指標とは
#〇〇とは? #知っておこう! #上級者向け

 

会社の同僚との会話の中で会社に対しての不満が出ることは無いでしょうか?従業員満足度が高ければこのようなことは無く、笑顔で会話が続きます。では従業員満足度はなぜ重要なのでしょうか?またそれを測る指標にはどういったものがあるのでしょうか?ここでは従業員満足度について考えてみましょう。

 

目次

従業員満足度を把握するのはなんで重要なの?


近年の少子高齢化に伴って、少ない労働力で多くの成果を上げるためには従業員の満足度の向上が必要とされています。これによって、従業員個人だけでなく企業全体の生産性を上げることができます。

この従業員満足度の向上には、会社での人間関係や福利厚生、職場環境等が関わります。もっと具体的にいうと、従業員が企業のビジョンに納得して仕事をしていることや、自分の仕事が社会に貢献しているということ、仕事の成果が正当に評価されていること、そして人間関係が良好であることによってその向上が図られるとされています。

こうした従業員満足度の向上は、企業の生産性の向上だけでなく、お客様満足度の向上や離職率の低下にもつながるため、さらなる優秀な人材の確保も見込まれるのです。そのため、企業には目標の設定や基本的な社内環境の整備が求められるのです。

 


従業員満足度を測る指標の一つのeNPSってなに?

eNPSはEmployee Net Promoter Scoreの略で、自分の職場で働くことを、親しい人にすすめたいかどうかを数値化したもので、従業員の会社に対する意識を把握する指標になります。

企業やブランドに対しての愛着度や信頼度、つまり顧客ロイヤルティを示す言葉がNPSで、そこに、従業員を意味する「Employee」を加えたeNPSが従業員ロイヤルティになります。

元々は、アメリカの大手コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーのF・ライクヘルド氏が提唱した「自社の製品やサービスを友人や家族にどれぐらいすすめたいか」という顧客ロイヤルティを測る手法を、従業員向けに応用したものです。

eNPSでは職場の現状を正確に把握し、各セグメント分けをしてそれぞれに最適な対策ができるという特徴があります。このeNPSの向上が企業全体の生産性の向上にもつながるとして多くの企業が活用しています。

【参考コラム】
「NPS®(ネットプロモータースコア)とは?意味、調査・計算方法、お客様満足度、eNPSまですべて解説」
URL:https://markitone.co.jp/column/importance-of-nps/

従業員満足度を測る指標の一つのeNPSの算出方法とは?

従業員満足度を測る指標の一つであるeNPSの算出方法は、まず対象者に今の会社で働くのを、家族や友人にすすめられるか?」という問いに10点満点で採点してもらいます。

そのうち点数が0〜6点の層を「批判者」7・8点の層を「中立者」9・10点の層を「推奨者」と分類し、この「推奨者」の割合から「批判者」の割合を引いた数値がeNPSになります。つまり、批判者が少ないほど、また推奨者が多いほど数値が高くなります。

もともとはお客様満足度を測る際に用いられた手法でしたが、アップル社などで社員のロイヤルティを調査するのに用いられるようになり、一般に広まりました。

従来の調査方法よりも「親しい人におすすめできますか?」という柔軟な調査のため、潜在的離職希望者の把握に有効と見られています。

この調査を行うことの意義は、調査を行うことではなく、調査により浮かび上がった問題への取り組みの第一歩だということです。

 

従業員満足度とeNPSってどう違うの?

eNPSは「自分が属する職場を家族や親しい友人などにどれぐらいすすめたいか?」という指標で、職場へのロイヤルティを可視化するものです。

これによく似た言葉の従業員満足度(Employee Satisfaction)とeNPSとはどう異なるのでしょうか?

まずeNPSは従業員満足度より職場の現状をより正確に把握できるという点があります。eNPSでは単に自分が満足しているだけでなく、他人にすすめられるかという要素が加わるため、答える際の心理的なハードルは高まります。その結果、お世辞などを抜きにした正確な職場の評価が把握できます。

eNPSでは従業員をセグメント分けしているため、問題に対する具体的な対策を考えることができるという違いもあります。

従業員満足度では従業員ロイヤルティに影響する要素を把握することや、個別にどのような対策を立てるのかを考えることに難しさがあります。しかしeNPSでは批判者、中立者、推奨者という3つのグループに分類されているので、それぞれのセグメントに最適の対策が考えられます

従業員満足度を測る指標について

従業員満足度が高ければ、従業員が会社に定着し離職率は低下します。優秀な人材の確保も期待できます。従業員の仕事へのモチベーションも高まり、生産性は向上しコストも削減できます。

従業員満足度を示す指標のeNPSはEmployee Net Promoter Scoreの略で、「自分の職場で働くことを、親しい人にすすめたいかどうか」を数値化した指標です。NPSと同様に11段階で点数を付け、得点の高い推奨者の割合から、得点の低い批判者の割合を引いた数値がeNPSの値になります。

eNPSは従業員満足度と異なり、お世辞などを抜きにした正確な職場の評価が把握できます。また、個別にどのような対策が必要なのかも見えてきます。

皆さんの会社でまだ従業員満足度が把握できていないようなら、一度eNPSを測ってみてはいかがでしょうか。

 

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PROFILE
この記事を監修した人
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代表取締役社長 望月俊成

【Net Promoter®認定資格者】外資系医療メーカーにてプロダクトマネジメントの経験を積んだ後、日立グループでは、主に外資系自動車会社、化粧品会社のデータベースマーケティングに従事。その後、生体反応をマーケティングに活かすニューロマーケティングサービスを提供するベンチャー企業を経て、2015年にコンピュータマインド社へ入社。新規事業としてNPSを軸に、顧客の声の可視化、共有化するクラウドサービスを開発し、サービス提供開始。2016年4月に、IT×Marketingというコンセプトのもと、分社化によりマーキットワン(株)を設立。現在、NPSに特化したクラウドサービスの提供を行っている。Net Promoter®認定資格者。