NPSの計算方法を図でわかりやすく解説
まずはNPSを計算してみよう! 推奨者・中立者・批判者の人数を入れると、NPSが自動計算されます! |
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目次
近年、企業活動を適切に行うために広く利用されるようになってきたNPS(ネットプロモータースコア)について、計算方法を図でわかりやすく解説していきます。
NPSの計算方法
NPSは『友人や同僚に薦める可能性はどのくらいあるか?』という推奨度(オススメ度合い)を聞く質問を通じて、顧客との関係性の強さを定量化することができます。計算方法自体は難しいものではありませんが、具体的には以下の通りすすめます。
まず、アンケートにより推奨する可能性を質問し、0から10の度合いで回答してもらい、その度合いにより回答者を下記3つのカテゴリに分類します。
・10~9点の回答者 – 「推奨者(Promoter)」 ・8~7点の回答者 – 「中立者(Passive)」 ・6~0点の回答者 – 「批判者(Detractor)」 |
そして、『推奨者』と『批判者』の比率の差をスコアとして算出します。
NPS先生のワンポイント解説 【注意】「推奨度」と「NPS」をごちゃ混ぜにすると危険! |
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NPSを算出するとき、0から10の度合いで回答する質問をするが、これは「推奨度」を聞く質問で、「NPS」を聞いているわけではないんじゃ。 例えば7をつけた人は「NPSが7」なのではなく、あくまでも「推奨度を7点と付けた中立者」。 「え?でもNPSは0から10の質問でわかるんでしょ?」と思った方もいるのでは? それはそうなのじゃが、回答してもらう数字はあくまで「推奨度」であって「NPS」ではないんじゃ。NPSは、推奨度のポイントから算出した計算結果を表していて、推奨度=NPSではないので十分に注意が必要じゃ。 |
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NPSの計算方法を図でわかりやすく解説
では、実際に調査を行ったと仮定して、NPSを見てみましょう。
NPSは、推奨者と批判者の人数ではなく、全回答者の中の推奨者の割合(%)- 批判者の割合(%)で表します。
例えば300人の回答者のうち、120人が『推奨者』(40%)、90人が『批判者(30%)だった場合、その比率の差は、40-30=10であるため、NPSは「10」ということになります。
NPSでは、推奨者が批判者よりも多ければNPSはプラスになり、逆に批判者が推奨者よりも多ければマイナスになります。
例1.批判者25名、中立者50名、推奨者25名(全回答者100名) 推奨者25 -批判者 25 = 0となり、NPSは0となります。 |
例2.批判者25名、中立者100名、推奨者25名(全回答者150名) 推奨者16.6 - 批判者16.6 = 0となり、中立者が多くなってもNPSは同じです。 |
例3.批判者30名、中立者100名、推奨者25名(全回答者155名) 推奨者16.1 - 19.3 = -3.2となり、批判者が多くなると、NPSが下がります。 |
例4.批判者30名、中立者100名、推奨者50名(全回答者180名) 推奨者27.7 - 批判者16.6 = 11.5となり、推奨者が多くなると、NPSが上がります。 |
以上のことから、NPSを上げるためには、「批判者の回答数を減らす」または、「推奨者の回答数を増やす」ことが重要となります。
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